パズル puzzle 2004 8 6

 今年の春まで、日本政府は、円高防止のために、
為替介入をして、円売り・ドル買いをしてきました。
そして、その資金で、アメリカ国債を買っていました。
現在、日本政府の為替介入は、休止状態です。
 今のところ、アメリカ国債の市場は、安定していると聞きます。
そうすると、誰が、アメリカ国債を買っているのでしょうか。
 アメリカの利上げで、
世界各地を旅行していたアメリカの投機資金が、「帰国」したのでしょうか。
そうすると、こういう資金は、「愛国的」と言えるかもしれません。
 お陰で、日本政府は、為替介入をしなくて済みます。
そもそも、好きで、アメリカ国債を買っているわけではありませんから。
本来ならば、自分の国の国債発行額が巨額ですから、
とても、外国の国債を買う余裕などないはずです。
 アメリカの愛国的な投機資金のお陰で、
円高にもならず、そして、アメリカ国債も買わなくて済みますので、
日本にとっても助かります。
 ただし、こうした投機資金が、本当に、愛国的なのかについては、わかりません。
単に、アメリカの利上げという話で、戻ってきたのか、
原油相場の方が儲かりそうだから、戻ってきたのか。
 今回は、日本にとっては、いい話となりましたが、
アメリカにとっては、どうでしょうか。
利上げが続いたり、原油価格が高騰すると、景気が減速する可能性があります。
 しかし、インフレ予防は必要でしょうし、ドル防衛も必要と思えます。
あとは、アメリカ財政の健全化でしょうか。
ともかく、複雑なパズルを解いているようなものでしょう。


























































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